紫式部と夫の馴れ初め 2024大河『光る君へ』で話題の20歳差婚

まめ知識

 

まひろ(紫式部)の夫は何者?

2024年の大河ドラマ『光る君へ』で、まひろ(紫式部)の夫として登場するのは「藤原宣孝(ふじわらののぶたか)」です。
藤原宣孝を演じるのは 佐々木蔵之介さんです。まひろと宣孝は元々 親戚関係にあり、まひろの父・為時の母は宣孝の祖父の妹にあたります。

ドラマの中では 宣孝はかなり早い段階から登場し、まひろとの交流が 描かれますが、史実によると 花山天皇が即位し、 為時が六位蔵人に任じられた頃から 二人の交流が始まったとされています。

 

まひろ(紫式部)の夫・藤原宣孝の人物像

華やかな性格

清少納言の『枕草子』第115段「哀れなるもの」には、藤原宣孝に関する記述があります。990年に宣孝は「蔵王権現は みすぼらしい服装で参れとはおっしゃるまい」と言って、鮮やかな紫白山吹色の装いで金峯山寺を参詣したエピソードが残っています。

同席した息子の隆光も紅色と青の狩衣に乱れ模様の袴という派手な装いでした。このエピソードからも、宣孝の華やかな性格がうかがえます。

有能で世渡り上手

宣孝は明朗で有能な官人として知られています。左衛門尉や六位蔵人を歴任し、筑前守や太宰少弐も兼任しました。
彼の有能さは、権力者が変わっても上手に立ち回ることで証明されました。
しかし、藤原実資は 彼に対して批判的であったようです。

風流を愛する人

長保元年(999年)の「賀茂臨時祭調楽」では、神楽のトップを務め「はなはだ絶妙である」との評価を得ました。

また、『宣孝記』という日記も書いており、現在でも978年から1001年までの記録が残っています。 彼は風流を愛する一面も持っており、複数の女性に求愛していたことからも その魅力がわかります。

 

まひろ(紫式部)と藤原宣孝の年の差

紫式部の生年は 973年(天延元年)とされていますが、諸説あります。 一方、藤原宣孝の生年は不明ですが、彼の息子である隆光が紫式部と同じ 973年生まれであることから、宣孝と紫式部には約20歳の年の差があったと 考えられています。

宣孝は、紫式部とは 親子ほど年齢差があり、既に複数の妻がいて、長男は紫式部と同年代。花山天皇のもとで蔵人などを務めたとされ、紫式部の父・藤原為時と同僚だった時期もあったようです。

出世は順風満帆と言えるでしょう。また、世渡り上手でプレイボーイの一面もあったということです。しかし、紫式部との結婚生活は長く続くことはありませんでした。

 

『光る君へ』藤原宣孝役・俳優のコメント

「明るく朗らかで愉快なおじさん」として演じると語っています。 まひろとの関係については、親戚の娘さんという認識を持ちながら、彼女の利発さや知的好奇心に感心しつつも、それが幸せにつながるかどうかを懸念する宣孝の心情を表現しています。 また、彼の演技のポイントとしては、できるだけ明るく笑顔でいることを心がけており、視聴者に楽しんでもらえるシーンを提供することを目指しているとのことです。

 

紫式部と藤原宣孝の出会いと結婚の経緯

初めての求愛

紫式部の歌集『紫式部集』には、宣孝と思われる男性に関する詩が残されています。

「おぼつかな それかあらぬか あけぐれの そらおぼれする 朝顔の花」という詩は、現代語に訳すと「昨夜のあの方なのかしら?違うのかしら?お帰りの明け暮れの空の下で 空とぼけをなさった今朝のお顔では」という意味になります。

この詩から、宣孝が紫式部の屋敷に忍び込み、男女の関係を持った後の情景がうかがえます。

まひろへの求愛

宣孝は、越前にいる紫式部に求婚の書状を送りました。
その内容は、「新年になったら越前にいる宋人を見に行こう」や「春には氷が溶けるようにあなたの心も解け、私に打ち解けるものだと知らせてあげたい」といったものです。

これに対し、紫式部は「春なれど 白嶺のみゆき いつやもり 解くべきほどの いつとなきかな」と返答しました。
この詩は「春にはなりましたが、こちらの白山の雪はいよいよ積もっています。解けることなんか いつのことかは知れません」という意味で、思わせぶりな返答をしています。

その後、長徳3年(997年)に紫式部は 父を越前に残し単身帰京し、 翌年の長徳4年(998年)頃に宣孝と結婚します。
この結婚に至る経緯や紫式部の心情が、ドラマ『光る君へ』で 今後 どのように描かれるかが注目されます。

なお、宣孝は紫式部とは別の妻と暮らしており、紫式部は正妻ではなかった とされています。

 

紫式部と藤原宣孝の結婚まとめ

紫式部の結婚相手

藤原宣孝(演:佐々木蔵之介さん)

年齢の差

およそ20歳差

馴れ初め

宣孝がまひろの部屋に忍び込んだことから始まりました。 宣孝は多くの女性に求愛していましたが、特に紫式部とは特別な関係を築いていました。

 

このように、『光る君へ』では、紫式部と藤原宣孝の関係が 今後どのように描かれるかが大きな見どころとなります。
歴史的な事実とドラマのフィクションがどのように交錯するのか、その描写に注目しながら視聴することで、より深く物語を楽しむことができるでしょう。

 

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