「裾」と「丈」、どう違うの?お直しや服選びで失敗しないための知識

まめ知識

日常生活やファッションで頻繁に使われる「裾(すそ)」と「丈(たけ)」。
この二つの言葉の意味を理解しておくことは、服を選ぶ際やオーダーメイドの衣服を注文する際に非常に重要です。
本記事では「裾」と「丈」の違いを解説し、さらに「着丈」「身丈」「総丈」についても詳しく見ていきます。

 

1.「裾」と「丈」の違い

「裾」(すそ)は、衣服の最下部で、床に最も近い部分の縁を指します。
一方、「丈」(たけ)は、衣服全体の縦の長さを表し、衣服の上部から下部までの寸法を意味します。

「裾」と「丈」の使い分け

「裾」と「丈」は異なる概念であり、使い分けが重要です。ここでは、その違いを例を用いて説明します。

例1

「彼女のドレスの裾が長すぎて、階段でつまずきそうだった」

例2

「このジャケット、丈が短いからちょっと寒いかも」

例3

「新しいスカートの裾が少し長いので、オフィスでは長く履けないかもしれません」

例4

「彼のコートの丈が長いため、雨の日でも下半身が濡れにくい」

例5

「裾のデザインが特徴的なこのパンツは、シンプルなトップスと合わせるのがおすすめ。」

 

2.「裾上げ」と「丈詰め」の違い

裾上げ

ズボンやスカートなどの裾の部分を短くする作業です。例えば、ズボンが長すぎる場合、裾だけをカットして短くします。

丈詰め

衣服全体の長さを短くする作業です。ジャケットの袖やドレス全体の長さを短くしたいときに使われます。裾以外の場所(袖や胴体の長さなど)も含めた調整が必要な場合に行います。

「裾上げ」と「裾直し」の違い

裾上げ

裾の長さを短くするための作業です。たとえば、長すぎるズボンの裾を切り、適切な長さに揃える作業が裾上げです。

裾直し

裾の長さを調整する作業全般を指し、裾上げ(短くする作業)だけでなく、裾出し(長くする作業)も含みます。
また、裾の折り返し部分がほつれている場合など、裾全体をきれいに整える作業も裾直しに含まれます。

 

3.「裾」と「丈」の定義

裾(すそ)

衣服の一番下の縁(ふち)の部分で、最も床に近いところを指します。ズボンやスカートの一番下の端などです。

丈(たけ)

衣服全体の縦の長さを指す言葉で、上から下までの長さを表します。たとえば、ジャケットの丈は首元から裾までの長さ、スカートの丈はウエストから裾までの長さです。

 

4.「着丈」「身丈」「総丈」の違い

「着丈」

衣服の首元から裾までの長さで、主にアウターやトップスで使用される用語です。

「身丈」

着物に使われる用語で、背中のくびれから裾までの長さを指します。

「総丈」

ズボンやスカート全体の長さで、ウエストから裾までの距離を測ります。

 

測り方

「着丈」

服をハンガーにかけ、首の縫い目から裾までの直線距離をメジャーで測ります。

「身丈」

着物を畳み、くびれ部分から裾までの距離を測ります。

「総丈」

服を平らな面に置き、ウエスト部分から裾までの直線距離を測ります。

読み方

着丈(きたけ)、身丈(みたけ)、総丈(そうたけ)

 

5.まとめ

「裾」とは衣服の最下部の縁を指し、「丈」は衣服全体の縦方向の長さを意味します。
また、「裾上げ」は裾を短くする作業、「丈詰め」は衣服全体の長さを短くする作業であり、「裾直し」は裾の長さ調整を含む全般的な作業を指します。

さらに、「着丈」は衣服の首元から裾までの長さ、「身丈」は着物で背中のくびれから裾までの長さ、「総丈」はズボンやスカートのウエストから裾までの長さを指します。
これらの用語の意味と測り方を理解することで、服を正しく選び、より快適に着用できるようになります。

日常の衣服のメンテナンスや修正の依頼にも、これらの知識は役立つため、ぜひ覚えておきましょう。
この知識があれば、服を選ぶときやオーダーメイド、リメイクなどの場面で、より理想的な仕上がりを実現できるでしょう。

要点

「裾」とは衣服の最下部の縁、

「丈」とは衣服の縦の長さ、

「裾上げ」とは裾を短くすること、

「丈詰め」とは衣服の長さ全体を短くすること、

「裾直し」とは裾の調整を含む全般的な作業です。

以上で、「裾」と「丈」の違いに関するブログを完了させました。この内容をベースに、読者がより衣服について理解が深まるでしょう。

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